住宅の雨漏れの話を書いていますが、雨漏れを発見したら、できれば水掛け試験を実施し、原因経路の特定をしてから補修するのが望ましいと考えます。
では水掛け試験はどのようなものでしょうか?
専門業者が雨の浸入口ではないかと推測される箇所に対して、集中的に水掛を行います。
そのうえで室内から赤外線サーモグラフィ(赤外線で熱を感知する機器で、水に反応するため、壁や天井内部を伝う水も感知します。したがって壁を破らなくても雨漏れがわかるのです。)で見ています。
この機械は、弊社がいつもお願いしている業者のものは200万円以上するもので、マンションの外壁診断にも使用できるものです。
すると早ければ15分ほどで水が伝うのが目撃されますが、一方で半日掛けてもわからないこともあります。
検査の費用は、結局どれだけ時間がかかったかで違ってきますが、3万円程度から10万円程度になります。(業者や使用する赤外線サーモグラフィのグレードによっても異なります)
検査の結果、補修工事をその業者に依頼すれば、検査料は工事代金に含めることができます。
これによって雨漏れを根本的に修復することができる確率が上がります。
建築会社のアフターメンテナンスの係の人が、長年の経験と勘で補修するのとは次元が違います。