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阪神淡路大震災で倒壊しなかった住宅で起こった悲しいこと

阪神淡路大震災から26年に当たって、住宅の耐震性について書いてきました。本日の話は書くべきかどうか迷ったのですが、これも実際にあったこととして、語り継いだ方が良いと考え書くことにします。

被災地にたまたま私のお客様がお1人いらしたので、西宮市で被災者生活相談会のボランティア相談員として参加したついでにお見舞いに行ってきました。

お陰様でその方の住宅は全半壊なし。壁紙が一部破れた程度でケガもなくご無事でした。

「ご無事で良かったですね。」と申し上げたのですが、「お宅の丈夫な家で良かったです。ありがとうございます。ただそうなんですけど・・・」と浮かない顔です。

聞いてみると、その方の家は無事だったものの、周囲の住宅はほとんど倒壊したり使用不能な状態になっており、住民の方は苦労しているのに、自分だけその家に以前と同じように暮らしていることが負い目だとのこと。

震災直後は、自分の家だけ無事だったので、妬んだ人から石を投げられたりしたこともあったそうです。

そんなこともあるのかと驚いたものです。

現代社会において住宅は個人の財産だと考えられていますが、よくよく考えてみると人は地域社会の構成員でもあるということを忘れてはいけないと思いました。

このようなケースはどうしようもありませんが、日頃から近所の人たちとコミュニケーションを図り、防災意識の高い地域社会を作っておくことくらいが防止策になるでしょうか?

災害が起こるたびに、地域で助け合ったというニュースが取り上げられ、これがあるべき姿だと思いますが、一方で報道されないこのようなこともあるのみ事実です。

確か阪神淡路大震災でも、救助隊などに助けられた人の数より、近所の人や見知らぬ人に助けられた人の方が多かったというニュースを見たことがあります。

住宅を建てるということは、その地域社会に住むということでもあります。是非ご近所さん日頃からコミュニケーションをとっていただきたいと思います。