阪神淡路大震災に学ぶ地震に強い家

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阪神淡路大震災に学ぶ地震に強い家

本日は阪神淡路大震災から26年。

個人的には、当時日本FP協会主催の生活相談会にボランティア相談員として参加したことを思い出します。会場の西宮税務署は、壁にひび割れが入ったまま放置されており、余震が来れば倒壊するのではないかと心配したものです。

震災後には住宅の耐震性について建築基準法の改正が行われ、現在建てている住宅の耐震性は、設計上はおおむね倒壊しない程度になっていると思います。

ただし住宅が倒壊した原因は、建築基準法上の問題だけではありませんでした。せっかくの機会ですから、おさらいしておきたいと思います。

1.新築後のメンテナンスが不十分であった住宅
シロアリ被害や漏水を放置していたために、主要構造体が腐食して倒壊に至ったケース

2.施工ミス
設計上は問題なかったのに、筋交いの設置方法など施工上のミスがあったために倒壊したケース

3.違法建築
設計や施工に問題がなかったのに、その後に改築して違法状態になっていたケース

以上のような建築基準法以外の要素が原因となって倒壊したケースが認められました。

対策としては、
1は入居後も定期的にメンテナンスを行うこと。現在新築住宅は、引き渡しから10年間は業者の保証があるので、その間は定期点検が入ると思います。

それが切れた後は、ご自身で点検するか、検査業者にホームインスペクション(住宅診断)を依頼するか。いずれにしてもまったく点検しないで放置するのはよろしくありません。

2は建築中の監理を徹底すること。できれば費用はかかりますが第三者監理を入れる。

現在日本の法律では、監理建築士が現場の施工を監理することになっていますが、ほとんど実施されていないのが実情です。これには施主さんが自己防衛するしかありません。

3は難しいですね。信頼できる工事業者に改築を依頼すること。自分から違法建築にすることを要求しないことくらいでしょうか。

1~3とも、わからないことがあれば、弊社住宅相談センターにお問い合わせください。

ちなみに先ほど「現在建てている住宅は、おおむね倒壊しない程度になっている」と書きましたが、木造2階建て以下の場合、構造計算をする義務がないので、ときどき耐震性に疑問が残る現場を見かけることがあります。設計上も心配ということです。

そういう意味で「現在建てているすべての住宅は倒壊しない」と言い切れないのです。その点についても間取りが出来上がったら、是非ご相談いただきたいと思います。