一般企業の社員様向けの住宅セミナーを担当してきました。今回のテーマは『家づくりで知っておきたい注意点~総予算から契約内容まで』
最近は家づくりと言っても、両親や親戚が口を出すことが少なくなっており、家づくりの道のりについてアドバイスしてくれる人が回りにいないケースが増えています。
弊社住宅相談センターに寄せられるご相談も、家づくりの進め方の基本に関することが増えています。
そんな訳で、今回のセミナーでは家づくりをマラソンに例えて全体像を理解していただくことから話してみました。
マラソン選手は42.195kmを2時間半で走れと言われるときついそうですが、あのゴールまで走れと言われると何とか走ることができるそうです。つまりゴールが見えていると走り易いということです。
ゴールが見えていれば、どこが折り返し地点か給水所はどこにあるかなどがわかり、それを前提としてトレーニングをすることで、何とか完走できるようになります。
家づくりも同じで、ゴールは住宅が完成して入居するところになります。
それを踏まえて考えると、まず栄養や水分が必要になります。これが総予算です。総予算がわからなくて家づくりを始めるのは、ゴールがわからないマラソンに挑戦するようなもので、どこかで息切れするでしょう。
もう一つのテーマである契約は、家づくりの折り返し地点になると思います。
契約するとそこで終わりと思われる方が多いと思いますが、特に請負規約では、その後に仕様打ち合わせ、追加変更契約、着工、上棟、完成と続き、最終的に残代金を払って引き渡しを受け、引越しして入居してゴールです。
この大まかな流れを把握しておけば、息切れしないで入居を迎えることができますが、実際の家づくりではもう少し細かい間隔で多くのハードルがあるので、そこまで理解しておけば、よりスムーズに進めることができます。
おそらくマラソン選手も、大まかではなく、もっとち密にハードルを設けて考えていると思います。
これから家づくりを始める方は、是非完成までの流れを最初にご理解いただくと、より良い住宅ができると思います。