昨日知らない方から次のような電話が入りました。
電)私の手元に「インスペクションレポート」というのがあって、これに書かれていることについて聞きたいことがあって電話しました。これはお宅が出したものでしょうか?
私)同業者もいるので、弊社(住宅相談センター)が発行したものかどうかはわかりませんが、宛先はどこのどなたになっていますか?
電)X市でYさん宛になっています。
私)ああ、それなら東南角地の素晴らしい家だってですね。
電)わかりますか?
私)わかります。弊社が診断しました。
電)その家ですが、2年前に買ったのですが、契約のときにもらったのがこのインスペクションレポートで、ここには「5年前に外壁塗装をした」と書いてある。どんな工事をしたか聞きたい。
私)その工事がどのような工事であったかはわかりませんが、弊社がインスペクションしたときは、外壁も屋根も大変状態が良かったです。これはお住まいのYさんがおおむね10年毎にメンテナンスしておられたので、インスペクションしたときの築年数が32年でしたが、大変良好な状態でした。
電)私も10年目にやった方が良いでしょうか?私は68歳で先は長くないのですが・・・
私)いやいやまだ30年以上お暮らしになると思いますよ。あの家は定期的に手入れすれば。これから30年はもちますよ。是非やってください。
電)ここには外壁塗装と書いてあるけど、何をすれば良いでしょう?
私)あの家ならバルコニーはなかったし、和瓦なので、外壁以外は余程やらなくて良いと思います。あと外部の木部があったと思うので、そのあたりを気を付けてください。
電)わかりました。ところでお宅(住宅相談センター)は何をされているのですか?
私)Yさんとは住宅診断でお世話になりました。
電)工事屋さんじゃないんだね。このレポートは詳しく書いてあってありがたいね。今度工事をする前に点検をお願いしようかな。電話してもいいかね?
私)是非。お待ちしています。
ということで、手入れがしっかり行き届いていたこの家の新しい主も、それを受け継いで手入れをしてくれそうな方でした。お二人合計すれば60年以上住まわれることになると思います。普通の住宅ですが、手入れと情報の保管をすれば長持ちするという見本のような話でした。