現場吹き付けの断熱材の注意点

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現場吹き付けの断熱材の注意点

やはり住宅の断熱材は、グラスウールやロックウールより現場吹き付けが良いと書いてきました。

部材の性能にはそれほど大きな差はないと思いますが、工事完了時の性能は圧倒的に吹き付けの方が良いのです。つまり施工の完成度が高いということです。

これは吹き付けの場合、大工さんが施工するのではなく、断熱材メーカーの指定工務店が施工することによるところが大きいと思います。

しかしそうは言っても吹き付けの場合でも、弊社住宅相談センターの検査によって是正をお願いする箇所が出ることがあります。今回はその注意箇所を挙げておきます。

1.配管まわり
換気ダクトや電線などが壁を貫通して外部に出るところは、穴が開くことになるので断熱材をしっかり詰める必要がありますが、吹き付け用の機械が入れにくいのでしょうか?この部分に十分断熱材が吹き付けられていないことがあります。

2.熱橋
外部の熱が室内に伝ってくる部分を熱橋と言います。金属のボルトやコンクリート基礎がその代表例です。

吹き付けの断熱材では、多くの場合ボルトなどにも吹き付けて熱橋になるのを防止していますが、数多いボルトすべてをカバーすることは大変でしょう。稀に吹き付けられないままになっていることがあります。

3.厚み
吹き付けの断熱材は、特殊な機械でウレタンを発泡させで施工します。(施工の様子は各メーカーのホームページに掲載されています)

シュっと吹き付けるとバッと膨張して壁や天井にくっつきます。これは結構なスピードで膨張するので、場所によって熱い所と薄い所ができます。薄い所でも所定通りの厚みがあれば問題ありませんが、所定を下回る厚みになっている箇所が稀にあります。

4.そもそもな箇所
これは吹き付けの断熱材に限ったことではありませんが、そもそも断熱材を入れなければならないところに入っていないことがあります。

以上4点を注意して目視したり計測して検査をしています。

そのうえで赤外線サーモグラフィを使用して、熱反応を計測することで、断熱材の施工がきちんとされているかを確認します。