「最近は新築住宅の施工能力の低下が目に余る」という話を書いています。
前回は基礎の配筋工事の不具合について書きましたが、少々マニアックでしたので、本日はみなさんでも発見できる施工ミスについて書いてみます。
【基礎配筋検査=基礎の型枠にコンクリートを流す直前でおこなう検査】
・地面に敷かれている防湿シートが破れている
・地面に鉄筋を結ぶ番線(細い鉄線)や釘、正札などが落ちている
・番線が外側を向いている
・型枠と鉄筋の距離(かぶり厚)が狭い(場所によりますが400㎜以下になっている)
・鉄筋にテープが巻いたままになっていたり、泥が付いている。
このような点はみさなんでも見つけることができます。
あとは基礎配筋工事の検査で感じるのは、さっと見て美しいかどうかは重要だということです。
鉄筋がすっと真っ直ぐに並んでいると美しく見えます。設計図書には鉄筋間隔は何mmと書かれているので、それに従って直線状の鉄筋を置けば当然真っ直ぐになるわけで、結果として美しく見えます。
それが途中でよれていたりすると、厳密な意味で図面と違うことになり、美しくなくなるのです。
以上はわかりやすい箇所ですので、みなさんが現場で気付くことができると思います。
ただそのようなこともできていない現場があるのが実情ですが、弊社住宅相談センターが検査に行ったときも、このような簡単なことから是正をお願いすることになります。
レベルの高い業者さんからすると、いまだにそんな業者がいるのかと思われるかもしれませんが、事実です。