住宅の建築現場の施工能力低下は深刻な状態

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住宅の建築現場の施工能力低下は深刻な状態

建築中の住宅の現場を確認する第三者検査の仕事を始めて15年以上になろうとしています。

当初は正直「こんな工事で本当に大丈夫なの?」という住宅も多数ありました。

しかしその後各ハウスメーカー・工務店の努力もあり、品質が向上したように感じていました。

しかしここに来て再び品質の低下が目立つようになっています。それは大手ハウスメーカー・地元工務店問わず、そうした傾向が見られます。(地元工務店の方がより深刻なのは事実)

建築業界はいわゆる3Kの職場として、若い人から敬遠される業界です。

その上、最近は若い人が入ってきても先輩の指示が聞けず、少し怒るとすぐに辞めてしまうことが多くなっています。(これは建築業界に限らない傾向でしょうが)

一方従来から業界にいる腕の良い職人さんは高齢化して、退職する人も増え、後継者がいない業界になっています。職人さんに限らず、社長の後継者までいないという深刻な会社もあります。

要約すると腕の良い職人は定年で退職し、若い人はすぐに辞める。新規の就業者はほとんどいないとなると、これはもう人手不足の典型的な業界と言えるでしょう。

それによって技術の伝承ができないため、当然のことながら施工能力が低下し、品質が悪い住宅ができることになります。

それも優秀な現場監督がいれば、まだ気づいて修正することができますが、そうした監督さんは少数派です。

仮に優秀な監督さんでも、複数の現場を担当することになれば、目が行き届かず職人任せになることもあります。施工精度は誰が担保するのでしょうか?

このトレンドは今後も収束することはないでしょう。

となれば住宅を建てる人・購入する人の防衛策は、施工現場の検査ができる第三者に依頼して現場監理の代行をしてもらうこと位でしょうか?

日々現場を見ている立場で言うと、そのような結論になってしまいます。そのくらい現場は深刻な状況に陥っています。