家づくりで住宅展示場を有効に利用する方法について書いています。14回目は、訪問するときの心構えです。
展示場を回られたお客様からよく聞くのは、「どのハウスメーカーが何を言っていたのか忘れてしまった。」ということです。
外観をさっと見て気になるハウスメーカーのモデル棟に入って、営業マンの話を聴くのですが、これを数軒繰り返しているうちに、「あの営業マンはどのハウスメーカーの人だった?」とか「断熱性能を強調していたのは、どのハウスメーカーだったっけ?」とわからなくなってしまうようです。
余程印象に残っていれば、それはそれで素晴らしいハウスメーカー・営業マンだと思いますが、情報を収集するという目的からすると正確な情報が頭に残らないというデメリットがあります。
せっかくの貴重な訪問時間ですから、正確な情報が頭に残るようにしたいと思います。
そのためにしておくことは・・・
1.展示場を訪問するその日の目的を絞る
断熱性能を確認するのか、耐震性を確認するのか、インテリアを見るのかなど、その日の訪問目的を絞ることで、大量の情報を一度に聞く煩わしさから解放されます。
目的に限って聴くことでメーカーを比較しやすくなります。
2.メモをとる
人が言ったことを家に帰るまで記憶している割合は、話したことの10%程度と言われています。
大切なことを忘れないようにするにはメモをとるしかありません。
最近ではスマホにカメラが付いているのが普通ですから。営業マンの顔やモデル棟の中を撮影して保存しておくのもよいでしょう。これなら後で振り返っても記憶が蘇ってくると思います。
3.パンフレットに頼らない
展示場を訪問すると大量のパンフレットが配られるので、ついつい受け取ってしまい、大きな荷物になってしまいます。
パンフレットは重要な情報源ですが、あまり頼らない方が良いと思います。営業マンが説明することを確かめるために使う程度で考えておいた方が良いでしょう。
後でパンフレットを見ればわかると思っていると、営業マンの話を聞き逃してしまいます。
※ただしパンフレットは大変重要なツールになります。訪問時は頼りすぎないで良いのですが、実際にメーカーを比較検討するときは、隅から隅までしっかり見ることが大切です。
以上の3点に配慮して訪問するだけでも、説明してもらった内容を記憶できる割合が増えると思います。