住宅展示場の利用方法⑧価格を聞く

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住宅展示場の利用方法⑧価格を聞く

住宅展示場のモデル棟に入ったときに質問したいことの2つ目は「価格」です。

いまやハウスメーカーの住宅は、最終的に坪当たり100万円になってしまうことも珍しいことではなくなっています。昔なら坪100万円と言えば、節無しの総ヒノキの豪邸くらいのものでした。

ご自身の予算で手が届く価格帯のメーカーで検討しないと、高くて良いものを見てしまうと、そちらを使いたくなるのが人情。予算を超えてしまうことになります。

さてその「価格」ですが、これがまた曲者です。営業マンに「お宅の家はどのくらいの価格ですか?」という質問をしてもメーカー共通の回答の仕方がないのです。

坪60万円と70万円なら60万円の方が安いと思うのが普通ですが、住宅の価格に限っていうとそう簡単にはいかないのです。

例えばA社は60万円=標準本体価格をシングルガラス+アルミアッシ。シャッターなしで話していたとして、B社70万円=標準本体価格に複層Low-Eガラス+樹脂サッシ+シャッター付きで話すとすると、この段階ですでに同じ土俵で価格を比較することができません。

本体価格に設計料や建築確認申請料、長期優良住宅申請料、地盤調査費用などを含めているメーカーもあれば、外出ししているメーカーもあります。単純に坪いくらという質問には統一基準の回答方法がないので比較できないのです。

よく「坪単価40万円!」と安い価格が書いてあるのを見かけますが、その下には小さく何と何は除くなどと注意書きが書かれています。

さらに坪単価は床面積が広い住宅であれば低くなりますし、狭い住宅なら高くなります。これをもってしても、一律いくらというのは間違いのもとになることがお分かりいただけると思います。

また電気や給排水管の引き込み工事は、敷地の条件によって大きく異なるので、本体価格とは別にして答えるのが一般的です。地盤改良工事も同様で、地盤によって不要な場合もあれば、何百万円もかかることもあります。

したがって単にいくらですか?という質問を複数のハウスメーカーに投げかけて、回答を得るのは難しいので、私がハウスメーカー時代には、「今まで契約していただいたお客様を平均すると、ある程度のオプション工事や敷地によって異なる給排水工事や地盤改良工事も含めて坪65万円程度です。」などと答えていました。(当時は65万円でも高い方でしたが、いまはその程度は安い部類になってしまいました)

これなら自分の敷地がどうあれ、おおよその資金計画が立てやすいと思ったからです。

以上からお分かりいただけると思いますが、展示場で回答をもらう坪単価は、メーカーによって基準が異なるので、ある程度幅があると思っておいた方が良いということになります。

「A社の方が安い坪単価を言っていたので安く建てられる。」という話は、必ずしも正確ではありません。ご注意ください。