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建築士さんに直接依頼する設計では料金に注意

家の設計をどこに依頼するか、大きく分けてハウスメーカー・工務店・建築士事務所の3つが考えられます。どこに依頼するにも、最終的にはどこかで建築士さんが設計をするのですが、依頼先によって仕事の進め方が違ってきます。

建築士さんに依頼する場合、まず建築士と設計業務委託契約を結んで設計業務を依頼し、それに沿って設計料を支払うことになりますが、これはあくまで建前。

実際はまずその建築士さんの腕や相性を見たいので、最初の何回かは無料で面談したり、ラフな図面を描いてもらったりします。

その後納得すれば基本設計に入り、概略の図面を描いてもらい、最終的には実施設計といって建築確認申請をするための設計図書を作成してもらいます。

これはおおまかな流れですが、すべての設計がこのように進むわけではありません。

ラフ図面の段階で、この建築士さんとは合わないと思って止めることもあります。同様に基本設計の何回目か止めることも。

場合によっては実施設計の段階や、建築確認申請を提出し確認が下りた後に中止することもあります。

このようなことになると依頼者は建築士さんにどのような料金を支払うのでしょうか?

個人的な印象ですが、多くの建築士さんはまじめに設計に取り組む人で、あまりお金のことを細かく言う人は少ないように思います。「ラフな図面を描く程度なら無料でやります。」という人が多い。

そのため設計中止となったときの料金について取り決めがないことが多いのです。

さらに設計業務委託契約書を交わしていたとしても、「設計料は工事請負契約代金の10%+税とする」などと取り決めているケースが多いのです。

仮に設計だけやっていただいて、工務店と工事請負契約をしなかったら、設計料は請負代金がない訳ですからゼロ円になってしまいます。

あるいは同じ設計図を描いていただいても、工事請負代金が2500万円の場合と3000万円の場合は異なる設計料になってしまいます。

極端な話、依頼者が「工事代金500万円で建てますよ。」という工務店を探して来たら、その何%になってしまいます。

仕事柄、建築士さんの業務を端で見ていますが、正直お金の取り決めはアバウトです。(それが建築士さんの良いところでもありますが)

また契約書面もアバウトです。

実は弊社には設計料に関するトラブル相談が多く寄せられますが、そもそも業務委託契約書がなかったり、内容がアバウトだったことが原因でどうにもならない相談が多いのです。これでは弁護士さんにも紹介できません。

これから建築士さんに設計を依頼して家づくりをしようという方は、支払う料金について明確に取り決めをされることをお勧めします。あまりに相談が多いので注意喚起の意味で書きました。