前回住宅資金１０００万円プレゼントの中身をお話ししましたが、ではこのキャンペーンで営業マンはどのようにして成約に持ち込もうとするでしょうか？

キャンペーンが始まると、申込・登録のために応募者からいろいろな情報をヒアリングします。（この情報を取るためにキャンペーンをするわけですが）

ヒアリングでは「幸いにも当選されたらどうされますか？」という枕詞が必ず付きます。

「当選されたら建てる土地はありますか？」
あるなら敷地調査をさせてくださいとなりますし、なければご希望を聞いて土地探しに移ります。

「当選されたら予算はどのくらいまでお考えですか？」
この種のキャンペーンでは、本当に当選しないと建てられない予算の方も応募してきます。正直営業マンとしては、自社で建てるほど予算がないお客様だとわかった段階で力が入らなくなります。めでたく当選したときに成約すれば良いと思う程度です。

逆に当選しなくても建てられる予算がある人だとわかれば熱心に営業してきます。

応募者と仲良くなれば、プラン・見積もりと進めて「キャンペーンで当選したら、その価格で減額の変更契約をするものとする」という条件を付けて契約まで持っていきます。

こうなると今度は当選してくれたら困るわけで、（利益が減るので）営業マンの方が抽選日はドキドキです。

仮に１０００万円プレゼントに当選しなくても、キャンペーンでは２等賞、３等賞が用意されており、それをサービスとして何とか成約に持ち込もうとします。

この種のキャンペーンでは、本来営業活動の中で聞き出したい住宅を新築するために必要な情報を、収集するために開催する目的もあります。下手な営業マンはお客様から情報を収集することができないか、聞き出しが不十分です。

そのためにキャンペーンを開催して、申込用紙に聞き出したいほとんどすべての情報を記入してもらうようにしているのです。これなら口下手な営業マンでも情報を聞き出せます。

住宅展示場などでは決して聞き出せない情報を、キャンペーンだということでいとも簡単に聞き出すことができるのです。

逆に言うとこのキャンペーンによってお客様は丸裸にされるということです。

以上のことを理解していただいてキャンペーンに申し込んでください。