前回「勤続年数が不足している人は、何かしらのエヴィデンスを申込書に添付して申し込めば通り易くなります。」という話を書いたところ、エヴィデンスってどういうものですか?という質問をいただきました。
エヴィデンスは日本語に訳すと証拠書類・裏付け書類のことです。
住宅ローンの申し込みでは、源泉徴収票や住民税課税決定通知書・健康保険証などの書類を提出するように言われます。これらの書類は審査をするために最低限必要な書類で、各金融機関ごとに決まっています。
何も問題がない方なら指定された書類だけで審査が進みますが、前回お話しした勤続年数不足とか、個人信用情報に問題がある方などイレギュラーな要素がある方は、それだけの書類では審査ができません。
審査できなければ、その段階で融資不可とか融資額減額、条件付きなどの判断が下りることになります。
それを防止するために必要となるのがエヴィデンスです。
したがってエヴィデンスとして決まった書類があるわけではなく、書式が決まっているわけでもありません。申込者の事情に対応したエヴィデンスを用意しなければならないので、どんな書類と言われてもケースバイケースとしか申し上げられません。
またただエヴィデンスを出せば良いというものでもなく、金融機関や保証会社が審査のテーブルに乗せてくれるような書式や文体(これらは金融機関独特のものです)に合わせた書類にしておく必要もあります。申込者が書いた作文程度ではだめなのです。
せっかくいただいたご質問ですが、このような回答しか出せません。すべてはお客様の事情に合わせたエヴィデンスが必要だということだけご理解ください。