土地探しをするとき、希望エリアを歩いてみると空き地が見つかることがあるという話を書いてきました。
では実際に購入したいと思えるような空き地を見つけたらどうしたら良いか?
まずその空き地の隣地に家があるなら、そこにお住いの方に聞いてみると良いでしょう。「お隣の空き地のことで地主さんにお話ししたいことがあるのですが、どちらの方かわかりますか?」というような聞き方で良いと思います。
運よく「ああ、何丁目の誰々さんだよ。」とわかればラッキーです。
わからなかったとしても、仮にこの土地を購入することができて家を建てることになったら、この人がお隣さんになる人だとわかるだけでも良いでしょう。
またときには「何丁目の誰々さんだけど、会いに行くの?もし会ったら言っておいて。木が伸びて枝がこっちに越えてきているから切ってくれと。」なんて言うクレーム話も聞くことができます。
ではお隣さんが地主さんを知らなかった場合はどうするか?
ここからは土地探しをお願いしている不動産業者さんか、その土地の上に建てる住宅の建築をお願いするハウスメーカー・工務店・建築士に相談しましょう。
彼らが法務局に登録されている登記簿を確認して、登記上の所有者を探してくれると思います。あどは彼らに任せるのも良いでしょう。あるいはご自身で登記簿を取り寄せても良いです。
私の経験上、地主さんのところへは業者が行くより、お客様ご自身が行った方が受け取り方は良いように思います。
空き地を持っている地主さんのところには、日頃からアパートを建てませんかとか、売りませんかといろいろな業者が来て苦労しているので丁重に対応してくれることは稀だからです。
地主さんに会うことができたら、菓子折りを差し上げて、まずはその土地を褒めること。これは重要です。しっかり褒めましょう。
そしてこのエリアで長い間探しているけど、こんなに良い土地は出て来なかったということも。
どうしてもこのエリアに住みたいこと。
このような前口上をしっかりお話しした後に、おもむろに「何とか50坪を私たちのために譲っていただけませんか?」と申し上げます。
これを「売ってくれませんか?」とか「坪いくらで買いたい。」などと言ってはいけません。あくまで「譲っていただく」という姿勢で話しましょう。
空き地の地主さんはエライ人で売らなくても困っていないということを覚えておかないといけません。そのうえで「私たちのような予算も少ない若い夫婦のために、(人助けのために)この素晴らしい土地の一部でも譲って下さい。」という話ぶりです。
個人的にはこのやり方で、結構な確率で売っていただけることがあると思っています。もちろん50%とか30%という高い確率ではありませんが、やってみる価値はあると思います。