全国的な大雨で多くの住宅に被害が出ています。
弊社住宅相談センターは、住宅に関わる様々な相談を受けている関係で、この大雨で雨漏れがしてきたという相談が増えています。
雨漏れの場合、弊社ができることには限りがあるので、多くの場合は普段お願いしている雨漏れの専門業者をご紹介しています。
先日は「実家が雨漏れした。」と相談があったので、その業者に行ってもらいましたが、調査した結果雨漏れではなく窓が開いて雨が吹き込んだことによるものと判明し、「今後は気を付けてくださいね。」で終わり事なきを得たようです。
そのくらい雨漏れというものは一般の人にはわかりづらいものなので、専門業者に相談するのが一番早いと思います。
さて雨漏れする現場には共通点があります。今回はこれをご紹介します。
1.異なる構造で増築している
例えば鉄骨造で新築した住宅に木造で増築している。鉄筋コンクリート造に鉄骨造で増築しているなど、異なる構造で増築している場合(混構造といいます)、その継ぎ目からの雨漏れが本当に多いのです。
大手ハウスメーカーの鉄骨造で新築した後に増築を計画したが、見積額が高かったので、安い地元工務店の木造で増築してしまったというケースは多く見られます。
混構造になる増築、絶対にお勧めできません。
2.サンルームを外壁に取り付けている
新築後、部屋が不足したなどの理由で市販のサンルームなどを設置される方も多いようです。
単に庭に設置するだけならそれほど問題はありませんが(建ペイ率違反になっているかも)、外壁などに固定しているケースは要注意です。
外壁は風雨から身を守るためのもので、そこに後付けでビスを打って穴を開けることは、水に入って来てくださいと言っているようなものです。
外壁には絶対にビスを打たないでください。(電気設備の増設のためにビスを打っているケースも目立ちます)
3.エアコンスリーブが開いたまま
エアコンは壁を貫通してスリーブを設置するので、貫通した部分は養生して水が入らないようにします。
ところがエアコンを移動したときや廃止したとき、この穴を埋めないままにしているケースが目立ちます。あるいは埋めてあっても完全に埋まっていないケースも良く見かけます。
エアコンスリーブの穴は完全に埋めましょう。
以上しばしば見かける事象ですが、このような簡単な点に注意するだけでも雨漏れを防止することができます。
入居後にはこのあたりに十分ご注意ください。