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FPが作る住宅購入シミュレーションに抜けていること

住宅・マンションの購入時に、FP(ファイナンシャルプランナー)に住宅取得後の家計のシミュレーションを作ってもらう人が多くなっています。ハウスメーカーや不動産会社、住宅展示場などに専属のFPがついていることもあります。

弊社住宅相談センターも、FPとしてご相談の当初には必ず家計のシミュレーションを作成することにしています。これを作らないと、いくらまでの予算なら大丈夫かの確認ができないからです。

住宅購入はどうしても予算オーバーになってしまう傾向にあります。それを防止するためにも予算の上限をシミュレーションで確認しておく必要があります。

ただFPが作成するシミュレーションと言っても、すべてが完ぺきではありません。入力する数値によって恣意的に作成することもできてしまいます。その点は十分精査する必要があります。

今回は恣意的なところではなく、FPのシミュレーションで見落としがちな個所についてお話しします。

まず抜けているのが、住宅購入後のメンテナンス費用です。メンテナンスフリーの家はないので、何かしらメンテナンスしなければ劣化が進み長く住むことができません。一般的な仕様の住宅なら月額1万円程度。10年で120万円程度は必要になります。

さらにメンテナンスだけでなく、リフォームをしたくなることもあるでしょうから、その費用も積み立てておきたいものです。(これは人によって違い100万円で済む人もいれば2000万円かかる人もいます)

マンションを購入される人は管理費・修繕積立金・駐車場代などが必要になりますが、特に修繕積立金の値上げ分が抜けているシミュレーションが多く見られます。修繕積立金は10年ごとに倍々で増えるところが多いようです。

シミュレーションではこのあたりが計上されているかご確認ください。

一方これは抜けている点ではありませんが、家計のシミュレーションの欠点でもあります。資産の部が計上されないのです。

例えば貯蓄が赤字になったとしても、自宅という資産があるので直ちに家計が破綻することはありません。自宅を現金化することで破綻を免れることができます。この資産の部に注目したが良いと思います。

さらにこのシミュレーションでは将来の親の相続で入ると予想される資産も計上されません。親の遺産が1000万円入るというシミュレーションを作ることはできますが、失礼ながら親が何歳で亡くなるか、シミュレーションに入れることは憚られます。

というようにFPが作る家計のシミュレーションには抜けている部分もありますが、家計の将来までをシミュレーヨンする方法は他にないので、とにかく住宅購入のような大きなお金が動くときには、シミュレーションを作って総予算を確認するようにしましょう。