弊社住宅相談センターは、住宅・不動産に関するコンサルティングをやっている会社ですので、「今一番有利な住宅ローンはどの金融機関か教えていただけませんか？」というご相談をよくいただきます。

こうお尋ねになりたい気持ちはよくわかります。貸出金利が０．１％違えば何十万円何百万円と返済総額が違ってくるので、少しでも有利な金融機関を探したいと思われるのは当然だと思います。

しかし住宅ローンに関する専門家としてお話しさせていただくと、そのご質問自体が落とし穴になるように思います。

なぜなら・・・
１．住宅ローンの貸出条件は、金融機関のホームページで公開されている条件だけでなく、借りる人の属性などによって大きく異なるから。

２．住宅ローンの貸出金利についていうと、金利は融資実行時に決まるものであって、今決まるものではないこと。

この２点によって「今そのご質問にお答えすることは不可能です。」としか言えないのです。

つまりその人の属性がどのようなもので、購入する土地建物がどのようなもので、いつ頃資金が必要になるのか、この点を確認しなければ正確な答えは出せないのです。

いやいやそこまで個人情報を話せませんという方には「今一番有利な金融機関」をご提示することはできないのです。

仮にその質問に答えてくれる人がいたとしたら、おそらく住宅ローンのことをよくご存じない方だと思います。

あるいは最近は便利になって、ネットで条件を入力すると金利が低い順に金融機関名が出てくるコンテンツもあります。それでやってみた結果を話す人かもしれません。

残念ながら弊社ではそのようなランキングに出てくる金融機関はほとんど使っていません。（ゼロではありません）

もっと良い金融機関はたくさんあります。

つまりネットに出ない好条件が出る金融機関もたくさんあるということで、この事実を理解していただかないと「今一番有利な金融機関」はご提示できないのです。