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本当に断熱性能が良い住宅を求めている人へ

今週も、よくある相談がありました。この話は何度も書いているのですが、決してなくなることはない相談です。

断熱性能にこだわった家づくりをしたいと思っています。工務店探しの指標として気密測定で数値1を下回る工務店を選ぼうと思うので紹介してほしいという相談です。

この相談では2点問題があります。

1.C値1.0を下回る工務店がイコール断熱性能に優れた家を建てる工務店にはなりません。

まず数値1.0以下はいまや並みの気密性能で、この程度なら多くの工務店が出せる数値だと思います。弊社で最近関わった工務店は0.3を出していました。これはビックリ。

ちなみに気密性を確認するC値は、実際の現場で機密測定をして計測します。(弊社はこの測定器を持ってませんので、専門業者に依頼しなければなりません)

2.C値が優れていたとしても、UA値(外皮平均熱貫流率=室内から外へ熱が逃げる量を示す数値で小さいほど良い)が高いと予定した断熱性能が確保できません。

ここまでまとめるとC値とUA値両方がそろって初めて想定する断熱性能が得られます。

と、そこでさらにC値は現場で機械を使って計測するので、おおむね出てきた数値は信用できると思いますが、UA値は現場では計測しません。あくまで設計上の数値です。

建築中の現場の検査を行っている立場からすると、現場は設計図通りにできていないと思っていた方が良いと考えているので、果たして所定のUA値が出るように図面通り作っているかという点に興味が湧くのです。

弊社の経験では、断熱性能をアピールポイントとしているあるハウスメーカーの現場では、毎回UA値が出ない施工になっているので補修をお願いしているという実態があります。

再度ここまでをまとめると、期待する断熱性能の家を建てたいのなら、C値の測定は必須で、UA値が確保される設計をしてもらい、その通りに工事がされているか建築中のホームインスペクションを入れる。

ここまでやれば、ある程度は満足できる断熱性を有した住宅ができるのではないかと思います。

大変ですが、この話は何度も書いているということは、現実はそうなっていないということの裏返しです。みなさんがんばってください。