ここのところ建売住宅の完成検査の依頼が増えています。中にはまだ建築途中にもかかわらず、購入を決めたので建築中から検査してほしいという依頼もあります。
このような場合は当然のことながら売主さんの了解が必要になりますが、最近は断る売主さんはほとんどいらっしゃいません。
さて直近で検査した2棟は地元工務店が施工した建売でしたが、1棟は何も指摘することがない完璧な住宅でした。こんなことは何年ぶりでしょうか?大手ハウスメーカーでもめったにないことです。
他の1棟も素晴らしい出来栄えでした。
地元工務店と言うと大手ハウスメーカーと比較して劣ると考える人が多いと思いますが、なかなかどうして素晴らしい工務店も多いのです。
大手ハウスメーカーは絶えず同業他社と競合しているので、他社のことを研究していますし、情報も公開されているものが多いので研究しやすいのです。
一方地元工務店は他社の研究をしているところは少なく、社長の方針で他社や新技術の研究をしているところはあるのですが、どちらかというと我が道を行くタイプが多いように思います。
いきおいどうしても自社の住宅こそが一番と思い込んでしまいます。その結果、技術の進歩が遅かったりサービスが行き届かない会社も見受けられます。
しかし今回拝見した2社のように、技術に磨きをかけ、サービス面も充実している工務店もあるのです。
CM等で注目される大手ハウスメーカーですが、地元工務店も捨てたものではありません。