マイホーム購入時の資金計画で気をつけたい諸費用について書いています。昨日は保証料に関する大きな勘違いについて書きました。
本日は諸費用としては比較的高額になる火災保険料について書きます。
マイホーム購入時に不動産業者から出される資金計画書の諸費用の欄には、火災保険料があると思いますが、ここには多くは「5万円」などと書いてあります。
意外に安いなと思われるかもしれませんがこれは要注意です。
火災保険料の支払い方法は毎年払いのほかにまとめて支払う方法があります。現在最も長いのは10年一括返済です。
資金計画書に書かれている「5万円」は、おそらく年払いで、これを10年続ければれば合計50万円になります。
ところが10年一括払いでまとめて払えば38万円程度で済むはずです。(一般的な住宅で)
これは地震保険料でも同様で(資金計画書では通常地震保険料まで書かれていることはありません)「4万円」などとあると思います。
地震保険料はもっとも長い一括支払いが5年です。年払いで5年間継続すれば合計20万円ですが、5年一括支払いなら15万円ほどで済むはずです。
低金利の昨今、普通預金に歩けていても利息がつかないときに、一括支払いは大きな割引になります。
不動産業者はなるべき諸費用を少なく見せるために、保険料を年払いで表示しますが、これはまったくお得ではありません。
また地震保険料も必要になる物件も多いと思います。こちらも一括前払いを前提に資金計画を立てる必要があります。ご注意ください。