建売住宅を購入するときにはさまざまな書類をチェックしなければなりません。
売主不動産業者さんは、その建売住宅の重要な事項について書かれた「重要事項説明書」を契約の前に説明してくれます。その後「売買契約書」の読み合わせをおこなって、納得できたら契約書に署名捺印して契約が成立します。
この2つの書類には土地・建物について必要な書類が添付されていますが、特に建物に関する書類はどこまで添付するか特に決まりがありません。
設計図は当然添付されていると思いますが、設計図には現地案内図・配置図・平面図(間取り図)・立面図(外観)・仕上表・仕様書・展開図・給排水管路図・電気設備図・矩計図(かなばかりず)などたくさんの図面があって、どこまでを添付するかは業者判断という面もあります。できるだけたくさん添付してもらうか、設計図書一式を見せてもらうと良いでしょう。
そんな中、地盤調査報告書はほとんどの契約書類に添付されていません。この書類は通常引き渡しの時に関係書類と一緒に渡されることが多いと思います。
しかし弊社住宅相談センターに過去にあった相談では、地盤調査の結果と基礎補強工事の方法が整合性がとれない建売がありました。
正直入居後時間が経過すると傾く可能性がある工事になっていたのですが、それを拝見したときは、すでに契約が終わり引き渡しの前日で、弊社では何ともできなかったという事例でした。
うがった見方をすると、売主業者はあえて引き渡しまで地盤調査報告書を見せなかったのではないかと疑うほどでした。
地盤調査の結果をもって基礎補強工事の有無や方法を決定するのですが、そこまで提出するように依頼することはまずないと思います。
しかしここは建物の文字通り基礎に関わ重要なところですので、できるだけ契約までに確認しておくことをお勧めします。