【家づくりの相談事例47】断熱性の良い住宅に住むためには?

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【家づくりの相談事例47】断熱性の良い住宅に住むためには?

最近弊社住宅相談センターに寄せられたご相談の中からご紹介しています。

断熱性能が高い住宅に住みたいというお客様が増えていますが、ほとんどが数値目標をご存じで、それを基に工務店選びをされているようです。

多くの方が使っている数値とは、気密性を示すC値(相当隙間面積=建物の隙間の面積を延べ床面積で割った数値で、小さいほど気密性が高い)と、UA値(外皮平均熱貫流率=住宅の内部から外部に逃げる熱量を外周面積の平均値で示す数値で、数値が小さいほど性能が高い)を基本に考えておられるようで、工務店側もそれを売りにして提示しているようです。

そのこと自体に問題はないと思います。

しかしC値は気密測定器を使って実際の現場で計測しないと正確な数値がでないので、当然のことながら全棟気密測定をやると公言している工務店が最も信用できる数値になります。

参考までにC値に優れた工務店ランキングをネットで検査してみると、上位には木造住宅を得意とする工務店がずらりと並び、大手ハウスメーカーでは一条工務店が15位に出てくる程度です。鉄骨造や鉄筋コンクリート造は出てきません。

ランキングが正確かどうかは申しませんが、おおむねこの傾向に間違いはないと思います。

UA値ランキングでは、こちらは一邸一邸設計によって大きく違ってくるので、型式認定を取得している大手ハウスメーカーのランキングしか出てきませんが、1位が一条工務店、鉄骨造は7位にダイワハウスが出てくるのが一杯一杯という感じです。

このUA値ですが、これはあくまで設計図から算出した数値です。計測して確かめることはできません。もっとも完成後に何カ月間にわたる気温測定などをおこなって傾向を出すことがはできますが、UA値がいくつという表示は出ません。

さてここまでC値とUA値を参考にして断熱性能が高い住宅を選ぶことには、まったく異論はありませんが、問題は実際の現場で計算通りのUA値の家が施工されているかという点が心配になるのです。

C値と違ってUA値は断熱材の施工方法によって大きく左右されることになりますが、このブログで何度もご紹介しているように、弊社住宅相談センターが現場検査に行って、これは完璧ですね!と言える断熱材の施工現場は、特にグラスウールなど充填断熱の場合ほとんどありません。(過去1000軒ほどの現場を見てきましたが、完璧!と言ったのは2軒だけです)

せっかく数値にこだわって依頼した住宅なのに、計算通りの性能が出ていないのは、こと断熱性について言えば本当に多いのです。

これはC値ランキング、UA値ランキング上位の工務店・ハウスメーカーともに言えることです。現場は設計図通りできていなのです。(ランキングの中には弊社が過去一度も検査したことがない会社もあることをご了承ください)

したがって本日の結論は、本当に断熱性能が高い住宅を求めるのなら、C値については全棟気密測定をしている工務店に依頼し、UA値については第三者の検査(ホームインスペクション)を入れてチェックする。これが今考えられる一番良い方法ではないかと思います。