新型コロナウイルスの影響で先行き不透明となっていますが、不動産市場はどうでしょうか?
弊社住宅相談センターには、仕事柄、現在売り出している新築建売住宅の物件情報が毎日のように売主業者からメールで送られてきます。中には一般のお客様には紹介できないマル秘情報も含まれています。
最近はこの情報の価格欄が二重表記になっており、売り出し価格のほかに値引き可能価格が書かれていることが増えています。特にパワービルダーと言われるローコスト建売住宅を供給している業者の、すでに完成している新築住宅のディスカウント情報が多く見られます。
家具付き販売は普通で、そのほかにいくらディスカウントするというのが常態化しています。実際には物件ごとに値引き交渉をすることになると思いますが、10%以上値引きできると思われる物件もあります。
パワービルダーは土地を大量に仕入れて分割し、建売住宅を大量に建てることでコストダウンするというビジネスモデルで急成長してきました。
こうした事業は資金が必要で、しかも回転を良くしておかないと回らないビジネスです。今回のような状況で回転が止まると成り立たないので、多少の値引きをしてでも資金を回収し、次の物件に回す必要があるのです。
そのため特に完成している物件については、大幅値引きが考えられます。実際リーマンショックのときには、最大20%引きで制約した事例もありました。
値引きだけが住宅購入のポイントではありませんが、気に入った物件であれば交渉してみる価値はあると思います。