住宅購入で100%ローンはなぜダメか?

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住宅購入で100%ローンはなぜダメか?

ひと昔前のファイナンシャルプランナー(FP)の教科書には「住宅を購入するときは購入価格の20%程度の自己資金を用意しましょう。」と書かれていました。

今はどうか?
「できるだけ自己資金を出さないで、住宅ローンをできるなら100%利用しましょう。」が鉄則になっています。(教科書には書いてありません)

なぜなら仮に住宅ローンを金利0.6%で借りたら、住宅ローン控除で1%が所得税等から還付されるので、差額0.4%が儲かるからです。

低金利が続くならば、この原則は続きます。したがって100%ローンはありなのです。

しかしせっかく100%ローンで買った住宅に住んだのに、ご近所との折り合いが悪く転居しなければいけなくなったという人がいます。

この人、売却しようと査定価格を出してもらったところ、当初の購入価格どころか住宅ローンの残高にも10%程度届かないのです。(100%ローンだから仕方がないのですが)つまり売っても住宅ローンが残ってしまうので売るに売れないのです。

そこでFPの「購入価格の20%程度の自己資金は用意しましょう」という言葉を思い出すのです。

住宅ローン控除の恩恵をこうむるために100%ローンを利用するのはまったく問題ありませんが、FPの鉄則を守っていれば、温存しておいたはずの20%の自己資金はどこに行ったのでしょうか?本来なら手元にあるはずです。

100%ローンを利用される方は自己資金がほとんどない方が多いよう見えます。住宅ローン控除を狙って100%ローンにしたのではなく、やむを得ず100%ローンにした人です。

結果としてFPの鉄則を守っていれば、手元に20%の資金があるはずなのに現実はない。

住宅価格が右肩上がりの時なら何とか売却できたと思いますが、今はそういう時代ではありません。そのままそこに住み続けるか、住宅ローンを払いながら、他の住宅に住んで家賃も払うか、いずれにしても厳しいことになります。

ということでFPの鉄則は今も生きています。人の言葉を信じる者と書いて「儲け」と読みます。たまにはFPの言うことも聴いてくださいね。