【家づくりの相談事例45】ホームインスペクションはいつやったら良いか?

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【家づくりの相談事例45】ホームインスペクションはいつやったら良いか?

これも先週弊社住宅相談センターに寄せられた相談です。

既存(中古)住宅の購入を検討されているAさんが、大変良い物件を見つけたので購入を前提としてホームインスペクションをやりたいと申し出ました。

売主さんもホームインスペクションをすることに同意しましたが、仲介業者は最終的に絶対に買うということでないと物件の売り出しを止めることができないとのこと。

弊社としても仲介業のスピード感は十分理解しているので、2日後にはホームインスペクションができるように段取りしました。購入しても良い状態かどうかの判断は、当日には口頭で連絡できる体制です。

ところがこの仲介業者、さっさと次のお客さんを案内して申し込みを取ってしまいました。その方が買うと言ったらAさんは購入できません。

ただ多少の遠慮があったのか、住宅ローンが通ればAさんを優先するとのこと。ホームインスペクションはその結果が出た後にしてほしいようです。

仲介業者の仕事は、より早く契約に持ち込んで仲介手数料を確定させることであって、住宅の品質がどうかということは優先順位としては相当後順位になります。

購入の意思表示をしても住宅ローンが通らかなったり減額になる人もいれば、急に気が変わって購入しない人もいます。そんな中でホームインスペクションを希望するなんて、万一不具合でも発見されたらまずいということでますます優先順位が下がります。

これは仲介業者が悪いと言っているのではなく、日本の不動産取引制度が悪いのです。より早く成約して仲介手数料を受け取らなければと考えるのはビジネスとしては真っ当な考え方です。

しかし現行の日本の不動産取引の仕組みは、買主が建物の品質まで納得して購入できるような時間的余裕を想定していないのです。

したがってホームインスペクションをしてから購入の可否を判断しようとする人は、万一次のお客さんが現れたら縁がなかったと諦められるような心づもりをしておかないといけないのです。

ただ弊社住宅相談センターにホームインスペクションを依頼される方の中には、少数ですが仲介業者自身もいます。これらの業者は買主を急がせることで納得しないうちに契約することにためらいを持っている業者で、買主が決まっていないうちから費用自社負担でホームインスペクションをしておこうと考える業者さんです。

このような仲介業者が扱う既存住宅を購入するのであれば、品質がわかっているので買主も安心して契約することができます。

これから既存住宅の購入をお考えの方は、まず最初に担当する業者に「良い家が見つかったらホームインスペクションをしたいと思っているが、申し込み時にやっても良いかどうか?」を確認しておきましょう。

後ろ向きな話をする、あるいはそもそもホームインペクションのことを知らない業者は避けた方が良いと思います。