毎年この時期には建築業者や不動産業者から「今月中に契約していただければ、これだけサービスしますよ。」と言われているが、来月ではダメでしょうか?という相談が増えます。
多くの企業の本決算が3月末日なので、そこまでに来期の受注残を確保したいということで「3月限定値引き」などと謳って契約を勧めてきます。
おおむね内容が決まっていて、特に大きく変更する予定がなければ、せっかくの申し出なので、それに乗ってしまうのも悪くはないと思います。
しかしまだ検討しなければならない点があったり、変更する可能性が高い場合、購入それ自体の決断がつかないような場合は、断って来月以降の契約にした方が良いと思います。
断りを入れると「来月はこんな値引きはありませんよ。」と念押ししてきますので「大丈夫です。しっかり検討して納得したら契約します。」と言ってください。
実際来月になったら値引きはなくなると思いますが、それなら「値引きがないなら契約はしません。」と言ってください。大抵の場合、値引きができるか、それに相当する代わりのサービスが提案されると思います。
日頃家づくりのご相談を受けている立場から言うと、住宅業界は年中値引きやキャンペーンをしているというのが実感です。
家づくりという重要な判断を、決算値引きがあるというだけで決めてしまうのは乱暴ではないかと思います。