今まで弊社住宅相談センターに寄せられたご相談をご紹介しています。
住宅の欠陥の90%超は雨漏れです。逆に言えば雨漏れさえ防ぐことができれば、欠陥の90%超が解決できるということです。
したがって弊社に住宅診断(ホームインスペクション)のご依頼をいただいた場合、雨漏れが起きないように危険な個所を入念に診断するようにしています。
しかし雨漏れはなかなか無くならないという問題と、雨漏れが発見されたときの建築業者の対応がまずいので、いつまでも大きな問題とされています。
雨漏れが発見されたときの業者の通常の対応。
1.晴れている日に現場を見て何も見つけられないので、「しばらく様子を見ましょう。」と言って、その日は何もしないで帰る。
2.次の雨でやはり漏れたので、再度業者に来てもらう。
3.業者はおそらくこのあたりが原因ではないかと推測して、そこをコーキングして帰る。
4.しばらくは大丈夫だったが、また雨漏れして来たのでまた業者が来る。今度はここかなぁ?と言ってまた応急措置。
5.またまた漏ってきたので入居者が「いつになったら止まるんだ!」と激怒。
ほとんどの建築会社がこのような対応だと思います。
雨漏れが発見されたときの正しい対応。
1.弊社が住宅診断したら雨漏れ跡を発見。
2.ただちに専門業者を呼んで水かけ試験を実施。予想される箇所に水をかけ続けたうえで、室内側から赤外線サーモグラフィ’(熱感知器)を当て、水が流れてくる経路を特定。
3.水の浸入口を遮断。
以上で解決します。
もちろん水かけ試験をするには多少の費用がかかりますが、何度もあてずっぽうな補修工事をするより確実で早いのです。
費用負担が怖いので建築業者は自社の社員を送って解決しようとしますが、プロにはかないません。
雨漏れは早急な解決が肝心。そのためには「水かけ試験+赤外線サーモグラィ試験」です。