今までに弊社住宅相談センターに寄せられたご相談をご紹介しています。
住宅のプランを検討するときに注意してほしいのが「寸法」です。
例えば都市計画で「壁面後退1m」などと決められている場所がありますが、そのようなところに住宅を建てる場合、隣地境界線から1m離れたところに壁が来るように建てなければなりません。
設計士などは当然それをわかった上で建物の配置を決めて図面に落とします。
しかしときどき建ててみたら1mなかったということが起こります。
確かに設計図面上は隣地境界線から1mと描かれているのですが、設計図上の寸法や距離は壁芯で描かれます。当然壁には厚みがあるわけで、壁芯での表示1mなら外壁面はこの厚みの分外側に出てしまうことになり、正味95㎝しか離れていないことになります。
これは室内の家具を配置してみるときにも同様のことが言えます。幅3640㎜の部屋だと思っていたら、室内の有効寸法は3510㎜しかなかったということがあります。壁厚を考慮していなかったわけです。
設計図上の寸法や距離は壁芯から測っていることに注意してください。
似たようなのことが外構工事でも発生します。
隣地境界線沿いにブロック塀を作る場合、建物と隣地境界線の距離が600㎜あるのでなんとか歩けると思っていたら、ブッロクの幅が120㎜あったので有効480㎜になってしまい、傘を差して歩くのは難しいということがあります。
寸法・距離には十分注意が必要です。