今まで弊社住宅相談センターに寄せられた相談事例をご紹介しています。
自宅の住み替えをする場合、自宅がいくらで売れるかなかなか確定しないので不安だという方も多いと思います。住み替え先はすでに購入してしまっており、できることなら早急に自宅を売りたいという状態になると、あわてて安く売らなければならないケースも出て来るでしょう。
これは自宅の売却資金を次の購入資金に充てるために起こることです。
この不安を解消する方法として提案するのがリバースモーゲージです。
リバースモーゲージは自宅を担保にして融資を受け、毎月の返済は利息のみ、借りた人が亡くなった後に自宅を売却して元金を一括返済する仕組みです。
これを利用すると、まず現在の自宅を担保にするとともに購入先の住宅も担保に入れます。仮に自宅が3000万円で購入先が3000万円とすると、2つの住宅の合計はは6000万円となり、その50%の3000万円の融資を受けることができるので、自宅を売らずして次の住宅に住み替えることができます。
住み替えた後に、自宅をきれいにして売りに出せば、住んだまま売るより多少は高く売れるでしょう。あるいは高く売れなくてもスムーズには売れるので、いつ頃いくらで売れるか心配することなく住み替えができるのです。
最終的に自宅が売れたら、借りていたリバースモーゲージを完済します。
今回の事例は自宅と購入先の住宅の2つを担保にしましたが、住宅金融支援機構の「リバース60」では、本人名義の不動産であれば最大3つまで担保にすることができます。
この仕組みを使えば、よりスムーズな住み替えができると思いますが、意外に利用する人はいないようです。
※今回の事例は住宅金融支援機構の「リバース60」を使った例です。リバースモーゲージの商品設計は金融機関によって異なりますのでご注意ください。