【家づくりの相談事例10】甘く見てはいけない!住宅の雨漏れ

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【家づくりの相談事例10】甘く見てはいけない!住宅の雨漏れ

今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりに関する相談事例をご紹介しています。

住宅瑕疵保険は住宅に一定の欠陥があった場合、保険金で補修することができる保険で新築住宅では引き渡しから10年間この保険を付保する義務があります。この保険を引き受けるのが住宅瑕疵保険法人で、その法人が主催するの「雨漏れ対策研修会」に出席してきました。

この保険法人が扱う住宅に限らず、住宅の重要な欠陥の9割は「雨漏れ」です。他には「柱や床の傾き」が7%程度。つまり雨漏れを防止できれば重大な欠陥はほぼなくすことができるということです。

研修会では雨漏れ事故の事例を写真を交えて紹介され、築年数と補修方法・補修に要した費用=保険金を支払った額が提示されました。中には築1年という住宅もあります。新築を建てて入居したらすぐに雨漏れしたということです。残念ですね。

ちなみにこの保険法人では昨年度約8000件の申し立てがあって、そのうち約5000件が保険事案になったそうです。幸い弊社のお客様にはいらっしゃないようですが、意外に多い数字だなというのが私の実感です。

さて弊社住宅相談センターでは新築中・完成済いずれの住宅も検査をしていますが、雨漏れしそうな住宅はその原因がおおよそ予想が付くので、検査報告書には「仮に将来雨漏れするとしたら、ここが原因になると推測します。」などと入れることもあります。

しかし問題は予想が付かない箇所から漏れることです。

研修でも挙げられていましたが、水はわずか1mmの穴からでも浸入して漏れます。あの大きな住宅という建築物のうち、わずか1mmの隙間から漏れるのです。

これは建築中に余程注意しなければ見逃してしまうような穴で「ピンホール」と言います。

防水テープのちょとした浮きや貼り間違い。防水シートを留めるタッカーを打った穴やビス穴。どこからでも浸入してきます。

したがって弊社が現場検査をするときは、足場に登って壁や屋根・サッシに顔を付けながら穴を見逃さないようにして見ます。傍から見ると何をしているのか不思議に思われるかも知れません。

そして小さな穴があることを指摘すると、建築業者からは「こんな細かなところまで指摘するのか!?」と迷惑そうな声が出ることもあります。

しかしもう一度言いますが、水は1mmの穴からでも浸入するのです。完成後に大きな雨漏れ事故にならないために、弊社も真剣に検査しているので、現場の担当者の方もきちんと補修していただきたいと思います。