ここからはトラブルだけでなく、今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりに関する相談事例をご紹介します。
弊社の場合、今から家づくりをしようと考えている段階でご相談にいらっしゃるお客様も多いのですが、まず最初にすることは「家づくりに対する考え方のとりまとめ」です。家族を含む関係者が家づくりをどう考えているか、意見・要望をまとめる作業は家づくりの第1歩です。
つぎに行うのが家を購入した後の40年間にわたる家計のシミュレーションを作って、いくらまでの予算なら大丈夫かを検証します。これはFP(ファイナンシャル・プランナー)が使うキャッシュフロー表(CF表)を使って検証します。
このCF表は大変優れもので、家づくりの総予算だけでなく、借りる住宅ローンのタイプによって家計がどうなるのか?住宅ローンの繰り上げ返済はいつ頃いくらならできるか?無駄な保険に入っていないかなど、いろいろな検証ができるので住宅購入後の家計も安心です。
最近は他のFPさんに相談しているが、弊社にも聞いてみたいというお客様も増えていますが、弊社はまったく構いません。セカンドオピニオンとしてどんどん利用していただければ結構です。
以前あるご相談者は購入しようとしている不動産会社が紹介したFP、自分の勤務先にいるFP、保険代理店のFPの3人のFPに相談しているという方が来社されました。
不動産会社のFPは住宅販売の営業ですから購入を勧めるだけ。勤務先のFPは少々頼りない。保険代理店のFPは保険を売ることには熱心でも、住宅のことには詳しくない。
と三者三様なので、住宅に詳しくて、しかも中立的なFPを探していたところ、ある方のご紹介で弊社にいらっしゃいました。
そこでCF表の話をしたところ、他のFPさんはCF表のことなど一切話さなかったとのこと。
日本FP協会のFP資格を取得しようとする場合、筆記試験だけでなく必ず提案書作成という課題があり、実質的にCF表を作成してこれをクリアしなければなりません。私個人は「CF表はFPの命」と教えられました。
せっかくFPに相談していても、CF表を作らないと話を進めることができません。総予算をどうやって決めるか?住宅ローンはどれを選ぶか?繰り上げ返済はしても良いのか?などはすべてCF表を作ればわかりますし、現在だけでなくある程度の将来の家計の健全性もわかってきます。
CF表を作らないで相談に乗っているFPは、どのようにして回答を出しているのでしょうか?不思議です。
CF表を作成しないFPは要注意です。