今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりに関する相談事例をアトランダムにご紹介しています。
昨日の日経新聞夕刊の『やりくり一家のマネーダイニング』は『2020年家計管理術(中)共働き世帯の理想』というテーマで書かれています。
近年急増している夫婦共働きで子供なし世帯(2015年時点で414万世帯・この四半世紀で4割以上増加)について、貯金がないと悩む世帯が多いとのこと。
そもそも可処分所得が15年前と50万円減っていることもありますが、家計管理に問題があることが多いと書かれており、FPの深田晶恵さんのコメントでは「内緒と不干渉」が原因としています。
自分の収入額を相手に教えない。何にお金を使っているか互いに干渉しない夫婦が貯蓄不足に陥りがちということです。
通常共働き世帯の家計管理の方法は・・・
1.分担型
水道光熱費と家賃は夫、食費は妻などと項目ごとに分けて払う形。
2.共通型
事前に決めた額を1つの口座に入れて、そこから賄う形。
に分けられますが、それぞれ一長一短。(詳細は記事を参照ください)
そこで深田さんは、まずそれぞれの給与から天引きで一定額を積み立てて、残りで分担型・共通型を決めることを勧めているようです。
弊社住宅相談センターに住宅購入の相談にいらっしゃる方も、共働き世帯は貯蓄額が少ない傾向が見られます。普段の生活は独身時代とほぼ変わらず、比較的裕福な生活ができているので、互いにそこそこ貯蓄もしているだろうと思い込んでいるケースが多いようです。
私は深田さんの案に賛成ですが、少々違うところは、毎月の互いの給与を公開して、その半分とか3分の2の額を共通口座に入金し、そこから決めた一定額を貯蓄に回し、残った額を生活費に回す方法を提案します。
これなら天引き以外の運用先を利用できますし、互いの収入の内訳も毎月把握できます。(少々面倒ですが)
いずれにしても深田さんが指摘するように「内緒と不干渉」は貯蓄不足の原因になります。
すでに結婚生活を営んでいらっしゃるご夫婦には、今から管理方法を変えることは大変でしょうが、いまから結婚しようとお考えの方は、是非参考にしてみてください。
住宅購入だけでなく、将来(特に老後)の生活費不足などにご注意ください。