今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりのトラブル事例をアトランダムにご紹介しています。
近年はありとあらゆる災害が日本を襲い甚大な被害を残すようになりました。せっかくの家づくりですから、できるだけこれらの災害から身を守ることが大切という視点での建築地選びが必要になります。
最近はネットで多くの情報を閲覧することができるので、土地を探す段階から情報収集に努めていらっしゃる方も増えてはいるようですが、まったく無関心という方も多いようです。
そんな方のために弊社住宅相談センターでは、目的の土地が見つかった際には、できるだけ多くの情報を提供して、あとで後悔しないようにアドバイスしています。
提供する情報としては、(自治体によります)
1.ハザードマップ
洪水・内水など水害に関する地図で、多くの場合自治体が発行しています。
2.津波ハザードマップ
東日本大震災は津波が最も大きな被害をもたらしました。(原発以外で)
3.地震マップ
震度・液状化・予想される被害の程度を入れた地図。東日本大震災の浦安地区の液状化は大きな問題となりました。
4.活断層マップ
お忘れかも知れませんが、今から15年前には阪神淡路大震災が発生。6400人以上の死者・行方不明者が出ましたが、この原因は活断層の活動によるものでした。発生後には活断層マップが売れましたが、最近は沈静化しているようです。
5.土砂災害情報マップや急傾斜地マップ
6年前の広島市の大規模な土砂災害は記憶に新しいところです。
6.軟弱地盤マップ
これも一般に入手できると思いますが、地盤の傾向を知るうえでは参考になる資料です。
7.犯罪マップ
これは地質とは違いますが、例えば愛知県警のホームページには、地域ごとにどのような犯罪が多発しているかを地図上に落として公開しています。
以上のようなマップの他にも、古地図によってその土地の旧名を調べることも必要です。浦・海・洲・川・浜・河・沢・池・沼・潟・島・蛇など、水に関係した地名が出てきたら要注意です。
私の知人は「香流」というところに土地を購入して住宅を建てましたが、町内会の寄合で長老から「香流」とは「川流れ」の変化した地名だけど知ったうえで買ったのか?と聞かれたそうです。やっちまった~と思ったそうですが、ことすでに遅し。
土地や住宅の購入前には、必ずその地域について調査しましょう。