【家づくりのトラブル事例8】施主支給

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【家づくりのトラブル事例8】施主支給

今まで弊社住宅相談センターに寄せられた家づくりのトラブル事例をランダムにご紹介しています。今回は「施主支給」です。

施主支給とは、新築工事やリフォーム工事で工務店・ハウスメーカーから調達するのではなく、施主自身が調達する部材のことをいいます。

施主の知り合いにキッチンメーカーに勤務する人がいるので、お値打ちにキッチンを入手することができるというような場合。あるいは工務店・ハウスメーカーが取り扱っていない特殊な部材を使いたいというときなどに、施主が工務店・ハウスメーカーとの請負契約とは別に調達する部材です。

施主支給は自分の希望を叶えるために有効な手段ですが、トラブルが多いのも事実です。

1.支給した部材が工事現場に納品された後の管理責任はだれが負うのか?(業者は管理責任に相当する費用をもらっていないと思います。)

2.支給部材の確認(数量や品番など)は誰がするのか?(本来施主さんがするものと考えられます)

3.工事業者の工程に合わせて納品できるのか?(特に輸入品は注意)

4.支給部材の設置工事は誰がするのか?一般的には業者側がすると思いますが、その費用(工賃)を払っているか?

5.設置工事の責任はだれが負うのか?一般的には業者側が負うと思いますが、それではどこからどこまでの工事に責任を負うのか?

6.将来トラブルが発生した場合、支給部材に原因があるのか、工事内容に原因があるのか判別が難しい。

7.特殊な部材の場合、工事業者に設置ノウハウがなかったらどうなるのか?
などなど。

施主さんが考えるより多くの問題点があります。これらの問題点を理解した上で支給されるのであればよいのですが、多くの場合施主さんは一切責任を負わず、どのような事態でも業者側に問題があると主張されることが多く見られます。

弊社の経験上、施主支給はトラブルになることが多いと考えますので、できるだけ避けた方が良いと思います。(一つの解決策として、支給部材であっても工務店・ハウスメーカーとの請負契約の中に含める方法がありますが、この場合は当然利益を上乗せされますので、お値打ちにという訳にはいきません)