【家づくりトラブル事例3】ガルバニウム鋼板の弱点

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【家づくりトラブル事例3】ガルバニウム鋼板の弱点

過去に弊社住宅相談センターに相談があった家づくりのトラブル事例をご紹介しています。

本日は「いしゅきんぞくせっしょくふしょく」です。漢字では「異種金属接触腐食」と書き、文字通り異なる金属が接触することによって発生しやすくなる腐食のことを言います。

近年住宅の外壁材や屋根材としてガルバニウム鋼板が採用されることが増えてきました。昔でいうところの「トタン屋根」なのですが、昔と違って性能・デザインが格段に良くなっており広く使われるようになりました。

実際弊社が既存(中古)住宅の検査に行っても、ガルバニウムの外壁・屋根はサイディング材と比較して劣化の度合いが低く、問題点が圧倒的に少ないのが実情です。見た目やデザイン性にこだわらなければガルバニウム鋼板はお勧めです。

しかし一方でガルバニウム独特の注意点があります。その一つが異種金属接触腐食です。

「金属は異なる電位の金属と接触していると錆びやすい。」というのがこの異種金属接触腐食です。

ガルバニウムはサイディング材(窯業系)と違って金属製品ですから、この腐食のリスクがあります。したがって工事時に電位が大きく異なる金属と接触しないように施工する必要があります。

これを怠ると思わぬ箇所から錆が発生し、耐久性を低下させることがあります。

施工している職人さんや、中には現場監督さんもこの現象を知らないことがあります。完成してしまうと接触点が見えなくなってしまうので、工事中にチェックしておかなければなりません。

なおこの現象はガルバニウムだけでなく、すべての金属に当てはまる訳ですから、例えば鉄製品を多く使用する基礎の配筋工事などでも同様の注意が必要になります。