新築マンション購入時の注意点をシリーズで書いています。
いよいよ購入する部屋を決めると不動産売買契約の締結に進みます。新築マンションの契約は①集合契約、②個別契約の2つのスタイルがあります。
販売が開始され一斉に購入申込があって同期時に契約することになると、集合契約といって大勢の買主が一所に集められて、参加者全員に対する宅建取引士の説明を聞いて署名捺印するスタイルです。
これに対して個別契約では、買主1組だけに宅建取引士が説明するものです。
どちらも内容は同じですので注意点も同じなのですが、集合契約の場合、他の大勢の見知らぬ人がいるので、例え疑問点があってもなかなか質問しづらいというのが本音です。
販売者側も個別の質問を受け付けてくれますが、大勢の人が質問した場合、順待ちになることもあり完全に理解して署名捺印できないデメリットがあります。
私個人としては、できることなら質問し易い個別契約をお勧めします。
集合契約も個別契約も同じ注意点ですが、契約日当日に大量の書類を見せられて説明されても完全に理解できるはずがありません。(そのくらい大量の書類が並びます)
書類は遅くとも一週間前までには揃えてもらい、自分で一度は目を通しておきましょう。それだけでも当日の理解度は違うと思います。
契約時の書類を挙げておきます。(種類や名称は分譲会社によって異なりますが、できるだけ完備してもらうようにしましょう)
1.重要事項説明書
2.不動産売買契約書
3・長期修繕計画書・アフターサービス基準
4.管理規約
5.管理業務委託契約書(案)と同意書
6.駐車場使用細則
7.駐輪場使用細則(その他共用施設の使用細則などを含みます)
8.管理使用細則(ゴミ出しルールなど)
9.管理組合の運営に関する注意事項と承諾書
10.町内会に関する注意事項
他にも火災保険や引越業者のパンフレット、オプション・追加工事のパンフレットなど盛りだくさん。これらをわずかな時間ですべて理解することは不可能です。
したがって①契約は個別で、②書類は事前に揃えてもらって目を通しておくこと、③わからないことは質問する、少なくともこの3点は厳守したいものです。
※弊社住宅相センターでは、契約書類を拝見し、わかりやすく説明したり、注意点をお話しするメニューを用意しています。