大手ハウスメーカーで住宅を新築されているお客様からの依頼で、建築中の検査を担当し、先日最後の完成検査を終えました。
大手ハウスメーカーといえども。各工程においていくつかの手直し工事をお願いしているのが現実です。(地元工務店と比較して指摘する箇所が少ないのも事実です)
先日の完成検査で手直しをお願いした箇所の補修が完了したとハウスメーカーから連絡があったとのことで、ひと安心していたのですが、お施主様からの依頼で再検査に行くことになりました。再検査業務でも弊社住宅相談センターとしては料金をいただきますが、念のためということで伺いました。
指摘したのは床下の各種配管を固定するサポーターのビス留めが複数されていなかった箇所です。
床下に潜って再検査した結果・・・一部は補修されていましたが、4箇所が未補修あるいは補修はしたものの不十分でした。
指摘後の再検査をご依頼いただく施主様はそれほど多くありませんが、言い方はおかしいのですが「再検査をした甲斐があった」ということになってしまいました。
新築中の現場では、前の検査で指摘した個所は、次の検査に伺ったときに見ることができる箇所は再度確認できます。
しかし完成検査は最終の検査ですので、次に確認することができません。「念のために」再検査のご依頼をいただかないと確認できないのです。
ハウスメーカーからは補修後の写真をいただいていましたが、盲点になっている部分は写っていません。写真を信じて補修はされたものだと思っていると、このようなことになってしまいます。
「建築現場は念には念を入れて確認する。」教訓です。