ホームインスペクションの仕事をしていると、ときどき雨漏れで困っていらっしゃる方からの調査依頼があります。雨漏れは住宅で最も多く、しかも補修に費用がかかるトラブルで、容易に補修することができないやっかいものです。
一般的には雨漏れが発生した場合、建築会社に見てもらって補修することで一旦は解決するのですが、しばらくするとまた漏れてくる。
再度建築会社が直すのですが、しばらくするとまた漏れる。この繰り返しになります。3回目ともなると施主様は怒り出して大事になるという流れです。
その段階で弊社に調査依頼があるのですが、ここで弊社ができることはそう多くはありません。
通常は専門業者に依頼して水掛け試験を行い、それとともに赤外線サーモグラフィーを使って壁の中を透視して水が流れる経路を特定してもらう。これをお勧めしています。
水掛け試験では専門業者が過去の経験から、怪しそうな場所に集中的に水掛けするので、早ければ30分ほどで経路が特定できます。30分は早すぎるとしても2時間も流せば多くの場合判明します。(もちろん一日やっても判明しないこともありますが)
建築会社はこのような手間と費用をかけたくないので、ざっと見て怪しそうだと考える所にコーキングを打って済ませるため、何度やっても根本的に補修できないのです。
急がば回れ。雨漏れを発見したら、ただちに水掛け試験をする。これが早期解決への道です。
この場合弊社の出番はありません。いつもお願いしている専門業者をご紹介します。