住宅診断・ホームインスペクションの注意点⑥発泡ウレタン

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住宅診断・ホームインスペクションの注意点⑥発泡ウレタン

弊社住宅相談センターが新築中の住宅の現場を診断していて気になった点を書いています。

ここまでは断熱材グラスウールとポリスチレンフォームのメリット・デメットを書いてきました。どちからというとデメリットを強調しています。

断熱材としてこの2つがだめなら、どうすれば良いのでしょう?

ここで紹介するのが発泡ウレタンです。ウレタン樹脂と発泡剤を機械で混ぜて膨張する材料にして壁や屋根に吹き付ける工法です。

これはグラスウールやポリスチレンフォームなどのように、現場の職人さん(大工さん)が施工することはできません。

専門業者が専用の機械を現場に運んできて施工します。一般の工務店はこのような機械を自前で保有することはありませんし、吹き付け技術を持つ職人を雇っていないので、この両方を兼ね備えた専門業者に依頼するしかないのです。

発泡ウレタンにもいろいろな商品があって、それぞれメリット・デメリットがあると思いますが、ここはグラスウール・ポリスチレンフォームと比較することが本題ですので細かな違いは問いません。

とにかく吹き付けの断熱材工事の診断では、指摘する箇所はグラスウール・ポリスチレンフォームの10分の1ほどしか出ないのは事実です。断熱材が吹き付けとわかって現場に行くと、一定レベルの施工状態になっているはずなので正直気が楽なのです。

仮に指摘箇所があるとすれば、換気ダクト回りや構造材が複雑に入り組んでいる隅などの吹き付けるスプレーが入りにくい箇所に隙間ができるか、吹き付けの厚みが不足しているか、そのどちらかです。

グラスウールやポリスチレンフォームのように目視でわかるような隙間はほとんど見られないので、赤外線サーモグラフィを使用して熱反応を確認します。

この現場を見た後にグラスウールの現場を見ると、同じ断熱材とは思えないほどの違いがあります。本当に断熱性が高い住宅を検討されるのならば、実験室の計算上の性能ではなく、現場で施工し終わった時点の性能を追求するべきだと思います。

単純に断熱材の本来の性能を確保しているかどうかという点で見れば、圧倒的に優位に立つのが吹き付け発泡ウレタンだと思います。

※発泡ウレタンのデメリットもいろいろ言われています。それも理解した上でこの話を書いています。何度も言いますが、グラスウールやポリスチレンフォームを使った施工現場と比較すると指摘箇所が少ないということを書いているのであって、発泡ウレタンがすべてにおいて優っているということを言っているのではありません。ご理解ください。