土地物件の現地を見に行ったときに確認する点の４つ目は「地質」です。

地質とはいろいろな分類がありますが、私の経験上「粘土質が砂礫質か」は実際にその土地に住む場合大きな影響があります。

以前お客様がある高級住宅地で土地を探しておられ、物件を紹介したことがあります。その場所はちょっとした丘に位置した高級住宅地で、窯業にとって良質な粘土質の土が豊富にある場所であることは一般に知られていた地域です。

しかし実際に住宅を新築して住んでみると雨が降った後の水はけが大変悪い。（粘土質ですから）

あまりの水はけの悪さにお客様は「このような地質であることを説明しなかったのは重要事項説明義務違反だ。」と主張されました。

残念ながら不動産を購入する際に受ける重要事項説明書には、地質を説明する項目はありません。ご本人もいろいろ調べた結果、説明義務違反を問うことは難しいと納得され矛先を収められたということがありました。

確かに住んだ当事者とすれば水はけが悪いのは重要な問題です。お気持ちはわからないでもありません。

しかしその高級住宅地一帯はすべて粘土質であり、そこで土地を探す限り受忍しなければならない事実です。

そのときの反省に立って地質に注意するようになりましたが、よく調べてみると災害に弱い地質の場所なども気になります。

地質はあまり気にされない方も多いと思いますが、住宅は一旦住んでしまうと取り替えが利かないので購入時には頭の隅に置いておいてほしいと思います。

弊社住宅相談センターでは地質のデータなども保有していますので、できる限りご報告するにしています。