変動金利型住宅ローンは「返済期間中に金利が上昇すれば、返済額が上がって家計を圧迫する危険性がある。」と言われます。
理論上はそうですが、本当にそこまで危険なのでしょうか?
私は1987年に初めてマンションを購入しましたが、そのときはローンと言えば固定金利型の住宅金融公庫融資が主流で、民間金融機関は変動金利型しか扱っていませんでした。
私も大手銀行で変動金利型ローンを借りました。金利は何と5.2%です。今では考えられないような金利でした。(ちなみ今月なら0.4%台があります)
その後バブル経済が浸透し景気に過熱感が出たので、金利は右肩上がりに上昇しました。ピーク時には8%を超えたと記憶しています。
しかし私の毎月の返済額は5年間は変わらないので、家計が破綻することはありませんでした。
ところがある時、銀行から半年ごとに送られてくる今後半年間の返済予定表(変動金利型住宅ローンの金利は半年ごとに見直されます)を見てビックリ。
毎月ローンを返済しているのに、ローンの残高が増えて行くではありませんか!
慌てて銀行に電話して尋ねたところ「あぁ、未払い利息が発生しているので残高に積み増しされているのです。」との回答。初めて未払い利息という言葉を知りました。(当時は銀行の説明責任もうるさく言われない時代でした)
それでも残高は増えるものの返済額は変わらないので家計は破綻しません。
結局その後転勤になったのを機に売却したところ、購入価格の2.5倍の値段で売れました。バブル経済さまさまです。
仮にその後も住み続けてローンを返済していたとしたら、どうなったでしょうか?
ご承知の通りのバブル崩壊で、金利は史上最低を更新することになったので、残高が増えるどころか、おそらく返済期間が短くなって早期に完済できることになったと思います。
私のケースがすべての人に当てはまるとは言いません。結果オーライだと思いますが、過剰に変動金利型のリスクを言うのではなく、冷静にシミュレーションすることが必要だと思います。
住宅ローンを借りるときは、必ず家計のシミュレーション=キャッシュフロー表を作って金利変動リスクを確認しましょう。
