住宅ローンを借りた後に繰り上げ返済をするためには、手元に余裕資金がなければできません。
しかし手元資金なしでも繰り上げ返済と同じ利息軽減効果を上げられる方法があるのは意外に知られていません。これを「条件変更」と言います。
条件変更は当初の金融機関との契約内容を申請して変更することを言います。
例えば「ボーナス返済を利用していたが毎月返済だけにしてほしい。」とか、その逆。あるいは「返済日やボーナス返済月を変更してほしい。」などもあります。
その中で利息軽減効果が期待できるのは「返済期間を35年でスタートしたが、28年に短縮したい。」という変更です。
返済期間が短くなるので毎月(毎ボーナス)返済額は増えますが、大きく利息を減らすことができます。
また「元利均等返済から元金均等返済に切り替えてほしい」という変更もあります。現在の低金利下ではどちらもそれほど総返済額は違いませんが、少しは元金均等返済の方が少なくなります。
条件変更は申し込んで通常の審査と同様の審査をして条件を満たせば承認されるもので、すべての申し込みが認められるわけではありません。
また条件変更には手数料(多くは5000円+税)が必要になります。
それでもたった5000円で繰り上げ返済と同様の効果が期待できますので、借り手にとっては強い味方です。ほとんど知られていないのが残念です。