昨日、住宅ローンの利用者向けに団体信用生命保険以外の保険商品があると書きました。
確かに住宅ローンの返済中に病気に罹患して就業が困難になって返済不調になることは心配だと思います。
しかし住宅ローンの疾病特約付き保険といえども保険には変わりありません。通常の死亡保険や学資保険を選ぶ時と同様の注意を払ってただきたいと思います。
ただしいくら注意を払ったとしても、選ぶことができる疾病特約付き保険は、住宅ローンを借りる金融機関が扱っている保険しかありません。ここが通常の保険商品を選ぶのとは異なるところです。いわば独占状態なのです。
したがって「選ぶ」と言っても、
1.ローンにセットされている商品ではなく、まったく別の保険商品で代用ができないか?
2.そもそも自分は疾病特約付き保険が必要な人なのか?
以上の2点について検討することになります。
通常疾病特約付き保険の特約料は、住宅ローン金利に0.2%程度上乗せして支払うことが多いのですが、金利で話されると「0.2%か」と納得してしまいますが、金額に直すと結構な金額を払うことに気が付くはずです。
それだけの金額を払うのなら一般の保険商品から選んだ方が割安ではなかったかと思われる商品もありますので注意してください。
また大企業にお勤めの方や公務員さんは、病気になったからと言ってただちに解雇されることはありません。健保組合からも手厚い支援があるので疾病特約付き保険がなくても返済は継続できるはずです。ご自身の勤務先の制度を十分調べた上で利用を検討してください。
言い方が悪いかもしれませんが、住宅ローンを借りるという不安を逆手にとって、妙に条件の悪い保険の加入を勧めているようにも見えます。十分注意してください。