住宅ローンには借り手が万一の状態になっても返済に窮することのないように、原則として団体信用生命保険への加入が義務付けられています。
借り手が死亡または高度障害になった場合、住宅ローンの残高が完済され返済が不要になります。この保険の特約料は金融機関が負担し金融機関が契約者になるものです。
しかし健康上の理由で返済不能になるのは死亡・高度障害だけではありません。心筋梗塞や脳溢血によって就労が困難になったり、後遺症で従来の業務に就くことが出来なくなる人もいます。
金融機関によっては、そのようなケースに対応できる疾病特約付き保険を用意しているところもあります。住宅ローン金利に0.1~0.3%程度上乗せすることで利用できますし、一部の金融機関では無料で付けているところもあります。
この疾病特約付き保険ですが、一律同じ条件で利用できる訳ではありません。
各金融機関が保険会社と提携して提供するもので、同じ保険会社でも金融機関によって微妙に引き受け条件が異なります。
例えば対象となる疾病の種類や症状の程度・特約料の額が異なります。したがってただ単に「疾病特約が付いている」というだけで金融機関を選ぶのは避けた方が良いと思います。
他の条件が同じで最後に疾病特約の内容でしか選べないという状態になったときを含め、しっかりと保険の商品説明書を読んで判断することが大切です。
内容を理解されないまま利用される方が意外に多いのでご忠告申し上げます。