前回は住宅ローンの固定金利期間選択型には、当初引き下げが型と全期間引き下げ型の2つがあって注意して選びましょうというところまでを書きました。
当初金利引き下げ型は当面の金利が低いので多くの方がこちらを選びますが、それは間違いです。
他のすべての条件が同じであるなら、最終的には全期間引き下げ型の方が総返済額で有利になります。
ではどういう基準で両者を使い分ければ良いのでしょうか?
一般的には以下のような人は当初引き下げ型を選ぶと有利になります。
1.繰り上げ返済ができる人
2.早期に完済できる人
3.早期に住み替えをする人
4.返済期間が比較的短い人
逆に全期間引き下げ型が有利になるのは、
1.繰り上げ返済があまりできい人
2.最後まで返済期間を全うする人
3.その住宅に長く住み続ける人
4.返済期間が比較的長い人
上記を見ておわかりのように繰り上げ返済ができる人かどうかは、判断の大きな分けれ目になりますが、一般の方でご自身が繰り上げ返済をいつ頃、いくら位できるかを把握されている人はほとんどいらっしゃらないと思います。
これは住宅ローンの返済開始後の家計がどうなるかシミュレーションをすることで明確になりますが、このシミュレーションをしている人は圧倒的少数派ですからわからないのです。
わからない段階でどちらを選ぶかの選択を迫られますので、多くの場合間違ってしまいます。
両者のどちらを選ぶか?必ずシミュレーションをして確認しましょう。