現在の住宅ローン借入金利は、各金融機関の店頭金利(基準金利)からサービスする金利=引き下げ金利を差し引いた後の金利(適用金利とか実行金利といいます)で決まります。
この引き下げ金利は各金融機関いろいろな条件設定をしているので、それをクリアすれば適用されます。そこで考え方としては、審査の中で引き下げ金利ができるだけ大きくなるような要素を提出することが求められる訳です。
前回書いたように金融機関は住宅ローンの申込者の「信用力」と「将来取引力」を中心に審査します。
したがって申込者の「信用力」や「将来取引力」を高く見せられるような要素を提出すれば良いのです。
しかし一般的にネット銀行では、そのような申込者個別の細かな要素を審査することはないので、ネットで表示されている金利等の条件で借り入れるしかないのです。
リアル店舗を持つ金融機関では、こうした個別の事情を考慮して審査してくれるところがあるので、結果としてネット銀行を利用することはなく、細かく審査してくれた地元の金融機関で借り入れることになります。
金利引き下げの条件は各金融機関によって異なるので、一般の方がキャッチすることは不可能です。例えば以前には英会話のTOIECの点数が高いと金利が下がるなどという金融機関もありました。
こうした細かなことまで持ち出すことで、借り入れ条件が有利になることがあります。単にネットで検索するだけでは有利なローンを探すことができないというのは、このようなことが理由としてあるのです。