最近は住宅展示場でもライフプランシミュレーションを作成して、将来にわたる家計の健全性を確認してから家づくりの相談を受けるというハウスメーカーが増えて来ました。営業優先ではなく大変素晴らしいことだと思います。
この場合ハウスメーカーが自前のFPさんを雇っていることは少なく、ほとんどは提携している生命保険会社の営業マンが無料で作成しています。
無料ということはハウスメーカーからお金が出ているか、生命保険会社ですから保険商品を売って収益にしているかのどちらかでしょう。いずれにしても中立性という点では疑問が残ります。
先日あるハウスメーカー提携の生命保険会社が作成したライフプランシミュレーションを拝見しました。さすがに大手保険会社だけあって、根拠となるデータの入手先などはきちんとしており良くできています。
確認して指摘させていただいた点は以下のとおりです。
1.住宅取得後のメンテナンス費用・リフォーム費用が計上されていません。
入居したまま40年以上何もしないというシミュレーションになっていました。メンテナンスフリーの住宅は存在しません。
2.火災保険料・地震保険料が計上されていません。
生命保険会社は損保会社ではないので失念したのでしょうか?
3.住宅ローンが35年返済で金利が0.6%固定となっていました。
本日現在金利0.6%で35年間固定金利型のローン商品は、私が知る限り存在しません。ちなみに今月のフラット35(長期固定金利型)の最低金利は1.27%(融資率90%までの場合)です。
やはり生命保険会社のシミュレーションですので、住宅に関する部分が欠けてしまうのでしょうか。
上記全部を補正すると一生涯で500万円以上不足することがわかりました。ここまで差が出るとシミュレーションとしての正確性に疑問が付きます。
このブログでは「家づくりを始めるときは、必ずライフプランシミュレーションをしてからにしましょう。」と書いてきましたが、一部訂正します。
「家づくりを始めるときは、必ず正確なライフプランシミュレーションをしてからにしましょう。」ご注意ください。
※現在弊社では令和元年5月12日まで申し込み分限定で、このライフプランシミュレーションを無料で作成するキャンペーンをおこなっています。無料だからと言って他の商品を売ったりしません。あくまで弊社の実力を見ていただくためのキャンペーンです。