ここのところ立て続けに「すでに住宅を新築・購入したお客様」からの資金計画のご相談がありました。
すでにご入居されているお客様でも、弊社ができることはまず家計のシミュレーションを作成して将来にわたる家計の健全性を確認することからです。
この段階でシミュレーションすることは大変良いことです。何故なら住宅に要した価格も火災保険・地震保険の保険料も、住宅ローンの金利も、ガン団信の加入の有無もすべて確定しているからです。家計のシミュレーションをするには、できるだけ確定した要素を入力する必要がありますが、そういう点からは大変良いのです。
しかし一方でデメリットもあります。
すでに購入してしまって自己資金を支払っており住宅ローンの返済も始まっていることから、何かを修正しようと思ってもほとんど何もできないのです。
お子様を東京の大学に進学させたいという希望であっても、その頃には貯金がなく実現することができないことがわかってしまいます。
大学は教育ローンを利用して何とか卒業させたとしても、今度は夫婦の老後資金がショートする現実を見ることになります。
住宅取得前に来ていただければ何かしらの対策を講じることができたと思われますが、時すでに遅し。弊社でできることはほとんどありません。
あとは頑張って健康で一生懸命稼いでいただくことを祈念するしかないのです。
お願いですから皆様には住宅取得前、資金計画立案の時に必ず家計のシミュレーションをして総予算を決めていただきたいと思います。