弊社が住宅を購入・新築される方のサポート業務を始めてから15年以上過ぎているので、営業開始当初のお客様は築後10年を超える方も多くなっています。
そんなお客様からときどき連絡があります。その内容は・・・
「法定の10年保証が切れるのですが、うちの家は〇〇ハウスメーカーの家なので30年保証(長いハウスメーカーで60年保証)がついているので問題ないですよね。」
こうおっしゃる方は多いのですが、どんなハウスメーカーでも何もしないで10年超の保証を付ける会社はありません。
大抵の場合「法定の10年保証が切れる前に、当社所定の定期点検を受けていただき、指摘があった箇所の補修を完了していただいた場合、さらに10年間保証を延長します。」となっています。
そうご説明すると「そんなこと聞いていません。」とおっしゃる方がほとんどですが、書類をひっくり返していただくと間違いなくそのような文章が出てくるのです。
先日はその10年点検による補修の見積書が出て来たお客様からの相談がありましたが、何と38坪の普通の住宅で総額500万円の補修費用が提示されていました。
この工事をしなければ謳い文句の長期保証が受けられません。お客様としては相当頭が痛いことになります。
今後日本の新築住宅の着工件数は大きく減少することが予想されています。ハウスメーカーは生き残りのために新築以外の稼ぎ頭を探さなければなりません。その中で最も有望な業務が既存のお客様のメンテナンス業務なのです。
保証が関係して来るのでお客様は逃げられません。大手ハウスメーカーで家を新築するということは、そういう費用を負担することだと理解していく必要があります。
地元工務店の場合も同じような傾向にありますが、使用している部材が一般に使われている部材なので、見積もりが高いと思えば他の工務店に依頼しても十分対応できるため、保証は切れますがそれほど大きな問題にはなりません。
それにしてもこのハウスメーカーの見積書は高過ぎる!