新築住宅に入居した後のトラブルでワースト1を占めるのが「雨漏れ」です。設備がうまく作動しないとか、壁紙が汚れているという程度のトラブルなら簡単な補修で済みますが、雨漏れは建物構造体に影響するもので、日常生活ができなくなることもある重要な欠陥です。
通常ハウスメーカー・工務店の対応は、建物内外を目視で確認して原因箇所の当たりを付けて、そこを補修します。
それによって一定期間雨漏れが止まることもありますが、大雨が降ると再び漏れてきます。
これをまた補修して、また漏れる。これを繰り返すのが一般的なので、そのうち入居者さんが怒り出して大きなトラブルになるという流れです。
これは施主側・施工者側共に不幸なことです。
雨漏れを防止するために必要な措置は2つ。
1.建築中の施工現場を第三者の検査会社で監理する。弊社がおこなっている第三者監理では「ここから雨漏れが発生する可能性が高い」と予測される箇所を報告書に明記しています。
2.雨漏れが発生したら、水掛け試験を実施し赤外線サーモグラフィで水が浸入して来る箇所を明確に特定して止める。赤外線サーモグラグィは1台200~300万円ほどの価格ですので専門業しか保有していません。
目視で当たりを付けるのではなく、きちんと計測して原因箇所を特定する。そうすればほとんどの場合、一回で補修できます。
この作業には数万円の費用がかかるので、ハウスメーカー・工務店はやりたくないと思いますが、何度も見当違いの補修を繰り返すよりはるかに楽だと思います。